目次EAGLEインデックス(1)


パターン図作成のテクニック (6)

パターンの修正

手動または自動で描いたパターンの一部を修正したい場合があります。Ripupを使って配線前の状態に戻してから、再び手動で配線する方法もありますが、ここでは、MoveとSplitを使って修正する方法を紹介します。Splitとは「分ける」という意味で、1本のパターンを2つに分けてパターンの配置を修正することができます。この方法ではパターンの配置は修正できますが、太さを変えることはできません。太さも変えたい場合にはRipupで配線前の状態にして、手動で配線する必要があります。

例として「まずは使って見ましょう」でのパターンを使用します。

修正個所はGNDとIC1の7番ピンの配線を修正します。




左の図は見やすくするためにShowアイコンを使っています。




まず、Moveを使ってGND端子の配線を修正します。


Moveアイコンを押したあと、修正する配線の頂点部分をクリックします。これにより、移動できる配線部の表示が縁取りだけの線に変わります。

マウスの移動にともなって配線が変形します。
マウスの左ボタンを押し続ける必要はありません。

左の例の場合、左下にマウスポインタを移動しています。

位置が確定したらマウスの左ボタンをクリックします。これにより、配線が固定されます。

左の図は見やすくするためにShowアイコンを使っています。


次にSplitにより配線を曲げてみます。

曲がる角度は作画ウインドウの上部に表示される曲げ角アイコンで選択できます。
左側から
(設定0) 始点 -> 水平 -> 垂直 -> 終点
(設定1) 始点 -> 水平 -> 45度 -> 終点
(設定2) 始点 -> 終点 (直線)
(設定3) 始点 -> 45度 -> 水平 -> 終点
(設定4) 始点 -> 垂直 -> 水平 -> 終点

曲げ角アイコンの下の数字はグリッドが0.05インチを示しており、線の曲がる位置はグリッドの交点になります。グリッドは表示されません。
グリッドの間隔を変える場合にはView -> Grid で変更できます。
( )内の数字はポインタの位置を示しています。起点は左下にある+マークです。


Splitアイコンを押したあと、折り曲げたい部分をクリックします。このとき折り曲がる角度は上記で説明したアイコンの内容によります。左の例の場合には設定0の場合です。
最初は曲げたいと思う角度と違うように曲がると思います。いろいろと試してコツをつかんでください。

マウスの移動にともなって配線が変形します。
左の例の場合、下にマウスポインタを移動しています。
マウスの左ボタンを押し続ける必要はありません。

位置が確定したらマウスの左ボタンをクリックします。これにより、配線が固定されます。

左の図は見やすくするためにShowアイコンを使っています。