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パターン図作成のテクニック (5)

パターンの手動作成

手動でパターンを描く場合、または、自動でパターンを描いたあと、一部を修正したい場合にこの方法を使います。
手動で描かれたパターンは自動操作をしても変更されません。自動で描かれるパターンは未配線(黄色の細い線)の部分のみです。ですから、予めパターンの描く位置を決めておきたい配線は自動操作を行う前に手動で描いておけば自動操作で変更されません。

例として「まずは使って見ましょう」でのパターンを使用します。


手動で配線をするにはRouteアイコンを使用します。
Routeアイコンを押したあと、どのような配線を描くのかを上部に表示されているアイコンバーを使用して設定します。


配線面描く配線パターンの面を指定します。1 は部品面側(赤茶色)、16 は配線面側(紺色)
曲げ角 配線を曲げるときの角度を指定します。
左側から
(設定0) 始点 -> 水平 -> 垂直 -> 終点
(設定1) 始点 -> 水平 -> 45度 -> 終点
(設定2) 始点 -> 終点 (直線)
(設定3) 始点 -> 45度 -> 水平 -> 終点
(設定4) 始点 -> 垂直 -> 水平 -> 終点
配線幅 配線の幅(太さ)を指定します。数値は標準ではインチです。mmにするには25.4倍します。
インチmm
0.010.25
0.0120.3
0.0160.4
インチmm
0.0240.6
0.0320.8
0.041.0
インチmm
0.051.3
0.0561.4
0.0661.7
中継端子形状 中継端子(Via)とは部品面と配線面の配線を接続するためのスルーホールのことです。
この端子の形状を3種類の中から選ぶことができます。左から四角、丸、八角形です。
中継端子サイズ中継端子(Via)のサイズを指定します。
中継端子穴径中継端子の穴のサイズを指定します。

ICの7番ピンとグランド端子の配線を行ってみます。練習のために中継端子を使った配線をしてみます。ICの7番ピンから配線面で配線し、途中で中継端子で部品面の配線にしてみます。

配線面16 Bottom
曲げ角設定1
配線幅0.04

配線の始点としてICの7番ピンをクリックし、マウスポインタを移動すると配線が描けます。
マウスのボタンを押し続ける必要はありません。
配線の終点または中継でクリックします。そこまでの配線が固定されます。
固定された終点が次の配線の始点になります。

配線面を部品面に切り替えます。
配線面1 Top

中継端子形状Octagon

中継端子サイズAuto

中継端子穴径0.024

終点である接地端子までポインタを移動します。
配線の色は部品面の配線を表す赤になります。
終点をクリックすると配線が固定されます。配線面と部品面の配線を接続する中継端子が自動的に追加されます。




固定した配線を元の未配線(細い黄色の線)状態に戻すのにはRipupアイコンを使います。
Ripupについては「パターンを配線前の状態に戻す」を参照してください。








配線はグリッドにそって行われます。デフォルトではグリッド間隔は0.05インチに設定されています。
DIPタイプのICのピン間隔は0.1インチなのでピン間に配線を1本通すことができます。通常はこの設定で問題無いと思いますが、メニューバーで View -> Grid... により変更することができます。




Sizeを変更すれば、グリッド間隔を変更できます。