目次EAGLEインデックス(1)


回路図作成のテクニック (5)

ICのピンを入れ替える ( Pinswap )

NANDあるいはインバータなどの論理回路を回路図に描く場合、回路図の配置によりICのピンの位置を変更したい場合があります。そのような場合、ピンスワップ機能を使うとピンの描く位置を入れ替えることができます。
ピンスワップ
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回路図で描かれる入力ピンの位置は上から若い順に付けられます。普通は、左の回路図のように描かれますが、ボード図で見ると、効率よいパターンになっていません。この例では単純すぎて必要性が分かりづらいかもしれません。



ピンスワップの方法

Pinswapボタンを押すとピンスワップモードになります。

(1)

スワップ対象のピンをクリックします。
(2)

もう片方のピンをクリックすると配線が入れ替わります。
(3)

Move, Splitなどを使って配線を整えます。
実際にはこの操作は行わず、後述のシンボルを上下反転させる方法を使います。

ピンスワップではピンの位置は変わらず、配線側が入れ替わります。部品の上下を入れ替える方法はこのあと説明します。



ピンスワップの条件
    可能なピンはスワップレベル0以外
      スワップレベルが0のピンはスワップが行えません。

    同一のスワップレベルで有効
      スワップが可能なのは同一のスワップレベルのピンだけです。同一のシンボル内でスワップ可能なピンを区別させたい場合には異なるスワップレベルを設定します。

    同一のシンボルだけで有効
      上記の例の場合、12番ピンと13番ピンとの間で可能で、同一IC内の他のNANDピンとはスワップできません。



部品の上下を入れ替える
先の例で示したように、ピンスワップでは回路図上でのピンの位置は変わらず、配線がスワップされます。この場合、回路図としてはあまり形が良くありません。回路図としてはシンボルを上下逆にしたほうがきれいになります。
上下を逆にするコマンドは見あたりませんが、左右を逆にするコマンドとしてミラー(Mirror) があります。これと回転(Rotate) を組み合わせることによりシンボルを上下反転させることができます。

(2)

先の例の(2)の状態です。ピンスワップしたあとの状態です。
(3)

回転ボタンを押してから、シンボルをクリックすると左に90度回転します。
(4)

ミラーボタンを押してから、シンボルをクリックすると左右が反転します。
(5)

回転ボタンを押してから、シンボルを3回クリックすると元の方向になります。
先の例の(1)と比べるとシンボルが上下反転しているのが分かります。