目次EAGLEインデックス(1)


パターン図作成のテクニック (10)

シルク印刷の線の太さ
    一部のプリント基板メーカ( OLIMEXなど )では部品のシルク印刷をする場合、線の太さを 10mil ( 0.254mm ) 以上としているところがあります。そのような場合には、ツール ( ULP:User Language Program ) を使用して 10mil 以上にすることができます。

    使用するツールは silkwidth.ulp ですが、標準のEAGLEには含まれていません。以下の手順で EAGLE に組み込みます。
    OLIMEX社のホームページにオリジナルの silkwidth.ulp が掲載されていますが、Version 4.09r2 for Windows ではエラーになり正常に実行できません。以下では修正版を使用しています。

silkwidth.ulp の組み込み
    silkwidth.ulp
    上のファイル名をクリックすると ULP ファイルをダウンロードできます。格納先は Eagle の ulp フォルダにします。私の場合は Program Files -> EAGLE-4.09r2 -> ulp に格納しました。
    以上で組み込みは終了しました。

silkwidth.ulp の実行

処理対象のボード図を開き、アイコンメニューから Runボタン(ULPと記載)を押します。



ULPの一覧から silkwidth.ulp を選択し、「開く」ボタンを押します。
以上の操作によりボード図( .brd )が格納されているフォルダに silkwidth.scr が作成されます。



silkwidth.scr の実行

次にアイコンメニューから Scriptボタンを押します。



表示されるダイアログでボードファイル (.brd )のあるフォルダを指定し、silkwidth.scr を選択し、「開く」ボタンを押します。



この操作でボード図に 10mil で描かれた部品のシルク印刷線(黄色)が描かれます。新たに描かれるシルク印刷線は新しく作られるレイヤーに記録されます。
レイヤ121: 21 tPlace 相当 ( 部品面部品外形 )
レイヤ122: 22 bPalce 相当 ( 配線面部品外形 )
レイヤ125: 25 tNames 相当 ( 部品面名称 )
レイヤ126: 26 bNames 相当 ( 配線面名称 )
レイヤ127: 27 tValues 相当 ( 部品面値 )
レイヤ128: 28 bValues 相当 ( 配線面値 )

無安定マルチバイブレータ」の例を以下に示します。

SCR実行前の状態

SCR実行後の状態
レイヤ21、25、127は非表示

シルク印刷の部分のみの表示
レイヤ20( Dimension )、121( tPlace相当 )および 125( tName相当 )のみを表示した状態です。