目次EAGLE使ってみましょう


まずは使ってみましょう (4)
マスクパターンの印刷
    マスクパターンの作成が終わったらマスクパターンを印刷します。パターンを描いた直後のボード図には部品面のパターン、配線面のパターン、部品の形状、部品の名称などが描かれています。この状態で印刷をするとそれらが全て印刷されてしまいます。そこで、部品面のパターン、配線面のパターンのみを印刷するように設定します。
部品面のパターン表示
ボード図のメニューバーのViewのプルダウンメニューからDisplay/hide layers...を選択し、Displayウィンドウを表示させます。
最低限、このなかの16 Bottom および 21 tPlace の番号部をクリックしてOFFにします。
Bottomは配線面のパターン表示制御で、今回は部品面のパターンを印刷するのでOFFにします。
tPlaceは部品の形状、名称の表示制御で、パターンを印刷する際には不要なのでOFFにします。

1 Top は部品面のパターンなので、ONにしておきます。
17 Pads は部品の取り付け部のパターンなので、ONにしておきます。
20 Dimension はプリント基板の縁の表示制御で、OFFにすると縁の線を消すことができます。今回は縁の線も描くようにしています。

取り付け穴のパターンを消すのには39から43の項目をOFFにすれば消すことができます。

16および21をOFFにすると以下のように部品面のパターンだけになります。


部品面パターンの印刷

メニューバーのFile -> Print をクリックすると左のようなダイアログが表示されます。

Styleの項目の Black と Solid にチェックを付けます。Black はパターンを黒で印字する指定で、Solid は取り付け穴の周囲のパターンを黒く塗りつぶす指定です。Solid にチェックを付けない場合には、穴の周囲が灰色で印字されます。

その他の指定は以下の内容です。
Mirror は左右を逆にする指定です。
Rotate はパターン図を90度左に回転させる指定です。
Upside down は上下を逆にする指定です。必要に応じて上記の項目にもチェックを付けます。

なお、これらの設定はPrint setup... でも指定できます。印刷しないで、単に設定するだけであればPrint setup... を使います。Print で指定した場合でも設定項目は保持されます。
プリンタで印字すると以下のように印刷されます。

今回は白い紙に印刷しました。実際のマスクパターンはOHPシートに印刷します。


配線面のパターン表示

今度は配線面のマスクパターンを印刷します。
Displayウインドウを開き 16 Bottom を ON にして、1 Top を OFF にします。

今度は配線面だけの描画になります。


配線面パターンの印刷

配線面の印刷には左右を反対にするMirror指定で印刷してみます。
OHPシートの場合、透き通っているので、左右を反対にしなくても問題はありません。

プリンタで印字すると以下のように印刷されます。


以上で、作成したマスクパターンを印刷することができました。
後は両面プリント基板作成の要領で実際のプリント基板を作ることができます。

今回紹介した内容では配線の太さ、パッド(部品取り付け部)などをEAGLEのデフォルト値を使いました。ですから、配線および、パッドの大きさがかなり小さいです。プリント基板を専門の製造メーカに発注して、正規なスルーホール基板を作る場合にはこのままでも良いかもしれませんが、手作りで基板を作る場合には特にパッドの大きさなどを変更する必要があります。ここに紹介した内容は、あくまで、EAGLEの使い方の基本形です。