ライター本体
PICライターの制御部です。
PIC16C57を使用した制御装置です。
DSUB-9 ピンコネクタ
パソコンと接続するためのコネクタです。
キットに付属しているコネクタはプリント基板に直に取り付けるタイプです。今回作成した装置ではコネクタをケースの背面に取り付けるため、ケーブルコネクタタイプのものを使用しました。コネクタの取り付けネジにはケーブルのプラグに合わせてインチ・ネジを使用しています。
RSとCS、ERとDRの折り返しもこのコネクタの配線で行っています。
パソコンと接続するためのケーブルはストレートケーブル(モデムを接続するのと同じケーブル)を使用します。ひねりケーブルとかクロスケーブルとかいわれるタイプのケーブルではありません。
ゼロプレッシャーICソケット
書き込みを行うPICを搭載するためのICソケットです。レバーを上に持ち上げるとソケットのピン挿入口が開きます。この状態でPICをセットし、レバーを下げると開口部が閉じてPICのピンをしっかりと挟みます。
エイルス社製のもので、28ピン用と40ピン用を使用しています。
ソケットはユニバーサルプリント基板に取り付け、基板をケースの内側から固定しています。
発光ダイオード
電源投入表示 ( Power ) 用には緑色、PIC書き込み中表示 ( Busy ) 用には赤のLEDを使用しています。5mm径のもので、プラスチック製の取り付け部品を使用してケースに付けています。
左の写真には黄色のLEDが写っていますが、黄色の変わりに赤を使用しました。書き込み中状態を目立たせるためです。
Busyは書き込み対象のPICに電源 ( Vdd ) を供給している状態を示しています。Busyランプが点灯しているときにはPICを外してはいけません。
ピン切り替えスイッチ
40ピンのソケットは40ピンのPIC、28ピンのPIC、8ピンのPICの兼用になっています。書き込みモード電圧(+13V)をかけるピンがそれぞれのPICで異なるため、スイッチで切り替える必要があります。
40ピンと28ピンは同じなのですが、8ピンの場合が異なります。
キットではジャンパ・ピンで切り替えるようになっていますが、今回の装置では小型のロータリスイッチで切り替えるようにしました。トグルスイッチでも良いのですが、誤って書き込み中にスイッチが切り替わると困ります。スライドスイッチでも良いのですが、取り付けるための穴開けが面倒なので、結局、ロータリースイッチにしました。
4回路3接点のものです。回路数は2回路で良いのですが、3接点だと4回路のものになってしまいます。2回路でも4回路でも大きさは同じなので、わざわざ2回路用を作ることはしていないのだと思われます。
電源スイッチも兼ねています。
つまみ
電源およびピン切り替えのスイッチのつまみにはスイッチのポジションが分かり易いタイプを選びました。
ケース
タカチ電機工業製のUS-100K(通気口なし)というアルミ製のケースを使用しました。
内部に制御回路を入れ、ケースの上部にゼロプレッシャーソケット、スイッチを取り付けています。
背面にはDSUB-9のコネクタと電源コンセントを取り付けています。
ケースのサイズは幅100mm、高さ30mm、奥行140mmです。今回の回路を収容するのにはぎりぎりのサイズです。逆に言うと、ピッタリのサイズです。プリント板を少し加工しました。
ACアダプタ
AC100V入力で出力がDC18VのACアダプタを使用しました。
スイッチングレギュレータタイプで出力電流は最大1.1Aです。今回の回路ではそれほど多くの電流は必要ないのですが、サイズがコンパクトなので使用しました。
アダプタ本体のサイズは幅30mm、高さ20mm、奥行45mmです。一般のACアダプタに比べると値段は高いです。( 2000年5月時点で2,600円しました。)
電源コンセント
ACアダプタを接続するためのコンセントです。
電圧の極性を確認して、間違え無いように配線します。
パネル
ケースの上部に付けます。PICの搭載位置、ロータリースイッチの名称などを描いた紙を透明なアクリルの板で挟む方法を採りました。
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