
電圧比較器 (LM319)

入力の信号レベルと基準電圧を比較して基準以上のレベルの時に出力をONにします。
今回の回路では4レベルの検出をさせるために4つの電圧比較器を使用しています。
1つのパッケージに2つの電圧比較器が入っているので、ICは2つ使用しています。

今回の回路では手持ちのLM319を使用しましたが、1パッケージに4つの電圧比較器が入っているタイプ(LM339)を使用した方が部品数が少なくなります。LM339のピン配置はLM319とは異なりますので、パターン図を変更する必要があります。

2入力NANDゲート (74HC00)

4つの電圧比較器の出力の内1つを選択するために2入力NANDゲートICを使用しました。
1つのパッケージに4つの2入力NANDゲートが入っているので、ICは1つ使用しています。

リレー駆動バッファー (74LS07)
オープンコレクタタイプのバッファー回路です。IC自体は+5Vで動作しますが、出力トランジスタのコレクタ回路がオープンになっているので、+12Vで駆動するリレーを制御することができます。
74LS07の場合、出力トランジスタに40mAの電流を流すことができます。
1つのパッケージに6つのバッファー回路が入っています。

3端子レギュレータ (78L05)

+12Vの電源電圧から+5Vの電圧を作るために3端子レギュレータを使用しました。
100mAまでの電流を得ることができます。

信号増幅用トランジスタ (2SC1815)

入力信号を増幅するために小信号増幅用の汎用トランジスタを使用しました。

信号整流用ダイオード (1S1855)

入力信号を直流の電圧にするために半波整流を行っています。小信号用のダイオードを使用しました。

ツェナーダイオード (RD-5A)
本来ツェナーダイオードは電圧を安定させるために使用しますが、今回の目的は高電圧からICを保護するために使用しています。RD−5Aは逆方向に+5V以上を加えると電流が流れ始めます。ダイオードの許容電力は250mWなので最大50mAまでの電流を流すことができます。

基準電圧設定用可変抵抗器

電圧比較器の基準電圧を調整するための可変抵抗器です。検出するレベルに合わせて調整を行います。
今回は20KΩの抵抗器を使用しましたが、違う値のものでもかまいません。ただ、抵抗値が低いと電力消費が増えます。あまり高い値にすると電圧比較器の入力に流れる電流により基準電圧が変化する可能性があります。

リレー (G5V-2)
外部のランプなどを制御するためにリレーを使用しました。
オムロン社製のG5V−2で、駆動電圧がDC12Vのものを使用しました。
接点は二組あり、各々以下の仕様です。
125V AC : 0.6A
110V DC : 0.6A
30V DC : 2A

過電圧保護用ダイオード

リレーのON/OFF時にリレーのコイルに生じる比較的高い電圧からバッファ回路を保護するためのダイオードです。今回は安価な200V 1Aのもの使用しました。発生する電圧はリレーのコイルのインダクタンスによります。

発光ダイオード
各レベル毎に色の違う発光ダイオードを使用しました。最低レベルは「青」、次が「緑」、次が「黄色」最高レベルは「赤」にしました。青色の発光ダイオードは少し高価です。
今回使用した青色のLED(透明なもの)は高輝度タイプのLEDです。そのため、明るさを抑えるために電流制御用の抵抗器の値を大きくしています。

アルミ電解コンデンサ

入力信号の増幅回路では直流電圧のカットの目的で使用し、直流変換回路では電圧変化の平準化のために使用しています。また、電源では低周波雑音の除去の目的で使用しています。

積層セラミック・コンデンサ

電源の高周波雑音を除去するために使用しています。

抵抗器

全て1/8Wの抵抗器を使用しています。

配線用端子

外部の回路と接続するための線を接続するために使っています。プリント板から直に配線する場合には必要はありません。
また、信号増幅器のバイアス電流を調整するための抵抗器を取り付けるためにも使用しています。

プリント基板

25 x 30ホールのユニバーサル基板を使用しました。ホールは0.1インチ間隔で開けられています。

スタッド

プリント基板をケースに固定するために使用しました。
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