この回路は入力の矩形波信号の立ち上がりを遅らせる時に使用します。 また、入力信号がパルス状の場合、そのパルスの発生頻度によって出力電圧を徐々に変化させるような回路にも使用します。その場合、コンデンサに溜まった電荷を逃がすためにコンデンサと並列に抵抗器を入れる必要があります。 使用例:車速検出装置のドアロック信号作成回路および電圧変換回路など。 上の写真は以下の条件のものです。
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入力に電圧が加わるとコンデンサ(C)に電荷が溜まり始めますが、電荷が溜まるにつれてコンデンサに流れ込む電流は減少します。 コンデンサ(C)および抵抗器(R)を流れる電流の変化は以下の式で求められます。
コンデンサ(C)の両端に加わる電圧(Vc)の変化は以下の式になります。
exの計算はWindows95の場合、標準装備されている電卓アプリケーション(関数電卓)のExpボタンで計算できます。Vc = V[1-e-(t/CR)] 上の式をグラフで表すと以下のようになります。 |