発熱回路
発熱をさせるためにニクロム線を使用しています。今回の発熱部の長さは30cm位なので、コイル状に巻いたニクロム線が適しています。今回使用したニクロム線はAC100Vで300Wのものです。AC100Vを直に接続すると高温になります。今回のように160℃位の温度にするためには電力制御をする必要があります。
電力制御
今回の回路では発熱部の温度を検出して設定した温度になるように制御しました。ここまで凝らなくても温度検出部と連動させずに可変抵抗器だけで電力制御しても問題ないと思います。その場合、発熱部がどの位の温度になっているのかを知るために温度計は必要と思います。
温度計
ダイオードセンサーの温度計を使用しましたが、150℃位まで測れる温度計であれば使用できます。小型の温度計で150〜200℃位まで測れる温度計が市販されていますのでそれを使うのも良いと思います。ただ、そのような温度計の場合、電池で動作させるものが多いので少し面倒かも知れません。
電源回路
装置に付けている電源スイッチはニクロム線の回路の部分に入れています。ですから、温度計または温度制御器の電源は電源スイッチでは切れません。折り曲げ作業が終わって電源を切っても発熱部の温度は急には下がりません。ですから、電源スイッチを切って発熱部への電源供給を停止した後も温度計を動作させて発熱部の温度を監視する必要があります。
温度制御器への電源供給は不要なのですが、電源が共通なので、電源供給されてしまいます。電力消費は小さいので問題はありません。
温度計で使用しているICL7136の電源電圧は+15VまでOKですが、回路の推奨電源電圧である+9Vにするために抵抗器で電圧を落としています。
ACコードをコンセントから抜けば温度計は停止します。
電源スイッチを切るとニクロム線への電源供給は停止しますが、温度制御器への電源は供給されるため、LEDは発熱部の温度が下がると赤く点灯します。赤く点灯するLEDはニクロム線へ電源が供給されていることを示すので、誤解する可能性があります。
そこで、電源スイッチがONの場合、ネオンランプが点灯するようにしています。ネオンランプが点灯していて、LEDが赤の場合はニクロム線に電源供給がされている場合です。ネオンランプが消えている場合には、LEDが赤でもニクロム線への電源供給はされていない状態です。(少し、紛らわしいですが)
|